2006年02月14日

MYTH−神剣と神鏡(1)

ラサロ・カルディナス国のイストラン学園闘技場に剣の打ち合う音が響く。剣で卒業試験を受ける資格を得た二人の学生が練習に励んでいた。ラサロ人のモレロスとアルティア人のアルスである。
当初、ラサロ・カルディナス軍兵力増強のための訓練施設として設立されたイストラン学園だが、しだいに独立した兵学校となり、軍に入隊する前の教育を行なう機関となった。優秀な指導者を求めて外国人教授を招き、更に第5代校長のカイエン3世によって外国人学生にも門を開くことになった。ここで兵学、哲学の教鞭を取る賢者アモルゴスはアルティア人で、アルスはその勧めで入学したのだ。

14才で入学し、実践的な武術教育に加え、近年新しい戦術として注目されている魔法、更には様々な教養も身につけねばならず、規程の4年で卒業できるものはわずかであった。
人一倍負けず嫌いのアルスは、なんとしても4年で卒業したかった。それでなくては、故郷のエスパリオンには帰れない。
兄のアリオンが「光の神の使徒」に選ばれ、全アルティア人の尊敬を集める存在になったときから、アルスの人生は変わったのだ。入学からの4年間、アルスは人の倍以上の練習をして剣の腕を磨いてきた。
今では、学生の中でアルスにかなうものはいない。

卒業試験ではトーナメント形式で戦い、試合を見ている教授陣が合否を決める。更に優勝した学生は、ラサロ・カルディナス軍にいる卒業生や教授達と試合をすることができる。全部で10人を破ることができれば、それは大変な名誉だ。
イストラン学園創立以来の最高は、5年前に8人覇を成し遂げた者がいるだけで、まだ一人も達成していない。

つづく

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posted by しろ at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | FFお休み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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